2011年07月20日

今年の台湾(2日め午前)

2日め。

今日も雷雨のはずですが、朝から快晴。

朝7時にホテルを出ます。ホテルの朝食なんて食べているヒマはない。


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■朝7時でこれぐらい。早く出ないと陽差しがものすごい。


台湾に来たら、必ず朝食を食べに外出せねばならない。


この日は「世界豆漿大王」に行きます。


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ここは日本語メニューがあります。

熱心なファンのおっちゃんが作って置いていったそうです。えらい!


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■豆漿(甘くて冷たい豆乳)、鹹豆漿(揚げパン、ネギ、干しエビなどを入れて、黒酢、ラー油、ゴマ油などで味付けした塩味の投豆乳)


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■飯團(切干大根と魚肉そぼろ、揚げパン、高菜がもち米に包まれてる)、菜脯蛋餅(ベーコンやネギが入ったクレープ)


店は、店員家族のパーソナルスペースとの区別が曖昧。

食べてる私の横で、ここのおばあさんがお茶を飲み始めました。

ポットのお湯を急須と椀にかけ、それから茶葉、お湯を入れて開かせる。お茶を茶海にためておもむろに喫する。

ちゃんと日常的にこんな風にして飲んでるんだなあーと感心して観察してしまいました。


この店について詳しくは、→こちらへ(台北ナビ)


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■マンションの電気メーターたち。合理的だ。


ちょっとだけ、雙連朝市を見物。

去年より店列が長くなっている気がする。


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朝市の途中で豆花を購入。豆腐のプリンといったところ。ちょっとだけ甘い。


さて、朝食を食べたところでタクシーに乗り、故宮博物院へ。


するとタクシーの運転手がメーターを倒さない。


乗った瞬間に判っていたが、あえて3分の1ほど過ぎてからメーターを指さし、「押さないの?」と尋ねました。

すると運転手さんは少々バツの悪い顔をしてメーターの計測開始ボタンを押します。

かなり進んじゃってるから、ずいぶん安上がり。

なんだか悪いなあ(?)と思っていると、博物院の正面玄関で降ろされた(笑)。


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普通は2Fのロータリーまで回り込んでくれます。

正面からだと長い長いエントランスを歩き、階段を登らないと玄関まで行けません。

炎天下、照り返しの強烈なエントランスを歩く。ははは。


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■ミュシャ展やってました。


博物院は、大陸からの観光客でごったがえしてました。

こう言うと悪いですが、ものすごくうるさいです。ものには限度というものがある。


例えば中華文明というやつを説明するのに、こういう図形が変化してこういう漢字になりました、という展示がある。

日本人その他は無言でそれを見つめ、


「ほほう」

「この字になったんだ……」


とささやき合うわけです。

ところが大陸の中国人は違う。


「おい!こっち来てみろよ!」「なんだこれは?」「人と人がくっつきあってるぞ!」

「それが変化して、変化して!?」「これは○○○という字じゃないか!」「ヒャッハー!!」


みたいなこと(たぶん)をギャースカ叫ぶ。


そのうち、日本人団体客を見つけました。

何組かいましたが、中でも声のよく通る台湾人ガイドに連れられた一団についていく。

日本人は皆、中高年のおばちゃんたちです。

こういう時のおばちゃんは本当にいい。何がいいって、若者やおっさんたちと違い、おばちゃんは反応がいい。

自主的に大きな声で「これって何?」「どう使われたもの?」「いつ頃のもの?」と聞きまくる上に、ガイドの説明にへえーすごいわねえーなるほどねえーといいリアクションするので、ガイドさんの説明にも熱がこもってくる。


「酒壺は尊といいます。これが日本に渡ったんだけど、その頃は金属知識がなかったから、日本人、尊を木で作った。だから樽ね」

「王っていうのは、みっつの一、すなわち三をつらぬく者の意味。三は天・地・人をあらわすの」

「宝という字は本来、うかんむりの下に玉、貝、缶を書いた(寶)。玉は宝石、貝は当時の貨幣、缶は水をくみあげるもの。でも貝も缶も貴重品ではなくなっちゃった。だから玉だけが残り、宝となったのね」


「へえー!!!!」→ガイドもニコニコ、みたいな。

そのうち、


「この漢字見てください。『女』が家に入ると、『嫁』になるね。古くなると『姑』ね。そして人生のいろんな波を乗り越える。すると『婆』になるね」

「やだー! あはあは、あはははははははは」


面白いから笑うのではない。笑っていれば面白くなってくる。おばちゃんは人生の勝者だな。


古代の釜を指さす。

「これは古代の炊飯器です。足の部分は象の足を模しています。中国人えらいから、当時から知ってたね。炊飯器といえば象印」

「アハー! ははははははははは」


おばちゃんたち爆笑。なんだかこれまでの説明も、ぜんぶ与太話のような気がしてきたぞ(笑)。

2時間ほどうろうろ観てまわりました。そろそろ足が痛い。


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そこで4Fの喫茶室に行ってみます。

4Fへはエレベーターでしか行けません。

通常用いる階段は3Fまでしかないので、下の喧噪から開放されたようなひっそり感があります。


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鉄観音を飲む。うん、見た目だけ。さほど旨くない! でもまあ、良し!


下に降ります。

帰りのバス、タクシー乗り場はやはり大陸客で大混乱。

そこで服務台(Service Counter)に行きます。

おっちゃんがひとりで暇そうにしてるので、「我想去〜」とか言いながら筆談をして、タクシーを呼んでもらいました。


そこにはちゃんとタクシー向けの用紙があり、電話でタクシーを呼び出しつつ、用紙に目的地などを書いてくれます。

呼んだタクシーの運転手にそれを渡せばOK。さすが、メーターは最初から倒されてました。


タクシーでそのまま忠烈祠へ行きます。お昼の12時30分ごろ。


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ここは1時間ごとに衛兵の交代式があるので、13時まで居並ぶ「烈士」像を観たりして待ちます。

交代式の前に、衛兵さんをパチリ。


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ところがカンカン照りの太陽に当てられて、衛兵さん、倒れそうになっています。

横にいるスタッフが、その首筋に霧吹きで水をかけていました。

へえ、そんなことをするんだと思ってカメラを向けたら、「ゴラアア」とかなり本気で止められます。怖かった。


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「なんでやねん」と思いますが、軍隊みたいな体育会系組織のしきたりというのは、理不尽とか不合理とか言ってもしょうがないですね。おとなしく言うことを聞くしかない。


さて、忠烈祠の本堂へ行きます。本当にこれ、元は日本の護国神社なの?というくらい派手な意匠。


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そこにも微動だにしない衛兵がいます。


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いや、微動だにしないのはウソ。微動はしてます。

むしろ前後にフラフラしている。何せ暑い。


この炎天下で鉄のヘルメットをかぶり、長袖の制服に手袋、編み上げのブーツはきついでしょう。

衛兵の背中は汗びっしょりになっていました。

そのうち目が泳ぎはじめ、意識が飛びそうな顔をし始めます。


あまり見つめちゃ悪いと思って遠巻きに見ていたら、銃剣のついたマスケット銃を持ち上げ、ガン!と床を叩いて気合いを入れ直していました。

ちなみにここの衛兵に選ばれるのは背丈は180センチ以上、眉目端麗の優秀な兵士なのだそうです。

確かにそう思います。そんな優秀な彼らでも、この暑さは厳しい。


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■で、交代式。


交代式も無事に観たところで、またもやタクシーに乗り込む。

去年はMRT(地下鉄)や市内バスを駆使しましたが、一度タクシーの便利さ、安さを知ってしまうともうダメです。


昼食をとりに、丸林魯肉飯へ。


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日本語は通じませんが、陳列されている料理を指さすだけなので無問題。


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■魯肉飯(豚ひき肉の煮込み丼)、鶏肉飯(蒸し鶏丼)


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■もうメニュー名は覚えてない。見た目で判断してください。


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料理も美味いが、おすすめはマンゴージュース。

この店について詳しくは、→こちらへ(台北ナビ)


さて、ここから午後の部。迪化街に向かいます。

続く。
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2011年07月04日

今年の台湾(初日)

先月の話になりますが、台北に行ってきました。

昨年は旅行会社のフリーツアーを利用した私ども夫婦ですが、今年はもう一歩すすんで、飛行機とホテルを自分たちで予約することにしました。
飛行機はジェットスター。ホテルは台北の、神旺商務酒店(サンワンレジデンス)。
またホテルも1つではつまらない、というわけで最終日だけは城市商旅(シティスイート)に。

まずはジェットスターから。
http://www.jetstar.com/jp/ja/home

ジェットセーバーライト(スターター)で3ヶ月ほど前に予約すると、なかなかの安さになります。
たとえば今からですと、大阪ー台北を9月1日で予約すると7000〜8000円ほど。

ただし変更・キャンセルには厳しい。もちろん不可能ではありませんが、同額に近い変更料を取られます。
また手荷物は10キロ以内厳守。預け荷物にしたければオプションで。

さらに空港でのチェックイン時間は、アジア内路線の場合、2時間前〜40分前まで。
1分でも遅刻すると搭乗拒否されるという伝説が流布してます。
JALやANAなら、「時間になってもお客様が来ていない!」となると、アナウンスするわ職員がプラカード持って走り回るわで親切きわまりないのですが、ジェットスターはそういうことはしない。遅れる奴が悪い!

乗ったのは、関空発17:15の台北行き。怖いので3時には空港に着きました。
すると17:15発の飛行機が17:05に変更されている。こんなこともあるのか。

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機内では、飲食物の持ち込み不可。食べたかったら機内食をオプションで追加せよとの由。
前もって注文しておけば引き落としとなるが、現場で頼めば当然、その場でカードか現金支払いです。
ところが現金にすると、何で払おうがお釣りはシンガポールドルという鮮やかさ。毛布も有料。

どこでどれだけ聞いても「まずい」と評判のジェットスターの機内食。
なので、機内では何も食べない、飲まないことにします。
機内に入ると、最近はやりの「エンタテイメントシステム」(前の席の背面に液晶ディスプレイがついていて、映画を観たりゲームができたりするもの)なんてものはありません。ただの椅子。

ふと、斜め前に座っている青年に気づきました。ちょっとワイルドな感じの日本人青年です。
なんと、彼は毛布を持参してきている。心憎いまねをしますね。

さらに数分後、バッグからゆっくりと出したのは「おにぎり」と「お茶」!
行き来するキャビンアテンダントの目の前で、正々堂々と持ち込み飲食をする剛の者でした。
CAも思わず二度見ですが、もはや何も言えなかったようです。

この時点で「こやつ……やりおるわ」という目で見ていた私ですが、その後、なんと、彼は背後に座る台湾人女性をナンパし始めるのです。
しかも巧く行っている。
「飛行機を降りたら、一緒にバスに乗って観光案内をしてくれないか」などと話している。
女は笑顔で頷き、イイヨなんて言っとる。

私はオスとして完全に負けたと思いました。
女に向かって「おまえは女だ」といって喜ぶ女はあまりいませんが、「おまえは男だ」と言われて喜ぶ男なら山ほどいます。
だから私は声を大にして言いましょう。おまえは男だと。

あともうひとつ。私の真後ろに、完全に乗務員というか、パイロットの制服を着た男性がいました。
大きなボストンバッグを抱えてやってきて、天井袋を開けると私の荷物の横に巨大なそれを押し込むのです。
またバッグの中から、3リットルのペットボトル(ミネラルウォーター)とピーナッツの袋を出していました。
そして私の背後でポリポリごっくん、ポリポリごっくんと楽しんでいる。

ジェットスターのルールに縛られ、びくびくして何も飲み食いできない情けない男(私)の周りで、自分のやりたいように生きる漢たち。なんなんだろう、この敗北感。

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2時間半ほどで、台北の桃園空港に到着。まずはお金を両替。

天気予報では到着日から最終日までずっと雷雨。しかしカラッと晴れてました。良かった。
空港からホテルまではベンツで送迎。
これは日本から台北のタクシー会社に事前に連絡して予約しておきました。

やってきたのは全面黒シールドで覆われた、日本なら確実にヤクザのベンツです。乗り心地はなめらか。
ただ台湾人は、全員が公道の走り屋のごとく車を駆ります。
時速120キロぐらいでぶっ飛ばすだけならまだしも、車線変更をしまくる。
そのため全員が、複雑ならせん構造のような軌跡を描いて追い越しまくるのです。

感心するほど、みんな運転がうまい。そりゃそうでしょう。
こんなやり方では、下手なやつは皆、とっくに死んでます。

でもまあ無事、神旺商務酒店(サンワンレジデンス)に到着。

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ここは日本人ビジネス客に人気の宿で、ホテルスタッフの3分の1くらいは日本語が話せます(話せる者は、胸に日の丸のバッジを付けている)。

なぜビジネス客に人気かというと、
・FAXプリンターがある。
・無線、有線LANが無料で使える。
・部屋に備え付けの携帯電話があり、宿泊中は自由に使える(もちろん通話料は支払う)。
という充実のサービスがあるからです。

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荷物を部屋に置くと、早速夕飯を食いに行かねばなりません。
飛行機ではおにぎりだのピーナッツだのを見せつけられ、腹が減って仕方ない。

まずはここ。吉林路にある「好記担仔麺」。

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店頭に実物メニューが並んでいるので、店員にそれを指さすと伝票にメモしていってくれます。

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日本語は通じませんが、何となくの身振り手振りでクリアー。
席に案内されるので座ってると、さっき頼んだ注文が順番にやってきます。

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担仔麺、空心菜とそぼろの炒め物。

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蘆筍沙拉(竹の子サラダ)、干貝蝦捲(ホタテの干貝柱とエビの揚げ物)。
中央下の料理はなんだったっけ……。

なかなか美味かった。
詳しい情報は、こちらへ→台北ナビ
よし、では次。

次は八徳路にある、林東芳牛肉麺の本店。

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メインメニューである牛肉麺は、牛肉タイプとスジ肉タイプがあります。

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欲張りな私は両方入ってるのを注文。ここも日本語は通じませんが、何とかなります。

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麺はキシメンのような歯ごたえで、そこに牛すじが入っているため、さながらぼっかけうどんのよう。
旨いは旨いが、重い。既に食べてから来ている私たちが悪い。

ただ牛肉も一枚目はいいですが、すぐに臭みが前面に出てきます。
予想外に苦しい戦いとなりましたが、完食。

腹が苦しいので、歩いてホテルまで帰りました。ただし暗い夜道で、他の観光客なんて1人もいません。
というか人がいない。
普通はタクシーを探した方が賢明でしょう。

こちらも詳しい情報は、→台北ナビで。

そんなわけで、1日めが終了。

サンワンレジデンスはお風呂が面白いです。
オーナーが日本の温泉にインスパイアされて設計したという特製の掘り浴槽。

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最初見た時はなんじゃこりゃと思いましたが、浸かってみるとなかなかいい。
ただお湯を溜めるのに、ちょっと心配になるほどの湯量が必要です。
あとお湯が異常に熱い。
ちゃんと水で埋めないと、誰も見てないのに熱湯コマーシャルをする羽目になりますのでご注意を。
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2011年06月04日

映画『少女たちの羅針盤』感想

※これはあまりにも我慢がならなかったので書いています。我に還って消す可能性も大きいです。
 
先月、映画「少女たちの羅針盤」を観てきました。ネタバレ有りの感想を言います。
まず、あらすじ。
新進女優の舞利亜は、映画の撮影ため廃墟となったホテルに赴くが、撮影開始直前になっても脚本が届かず、ホテルの壁に不気味な落書きをされる。誰かが自分を

陥れようとしていると感じた舞利亜は、4年前の高校時代、友人たちと結成した女子高生劇団「羅針盤」で起きた殺人事件を回想する。現在と過去が交錯しなが
ら事件の真犯人が暴かれていく青春ミステリー。成海璃子、忽那汐里ら人気若手女優が共演。監督は「西の森の魔女が死んだ」の長崎俊一。


公式サイト。
http://www.rashinban-movie.com/index.html
 
 
上映中、非常にハラハラしました。おそらく20回くらい時計を見てしまった気がします。というのも、いつまでたっても「謎」がはっきりしないのです。

この物語の「セントラルクエスチョン」は、4年前に仲間を殺したのは誰なのかという点です。作品冒頭、廃墟を使って映画撮影が行われています。そこでまず
「4年前、劇団『羅針盤』の一員が殺された」という謎が提示されます。ところがそこから、全部で2時間の尺しかないのに1時間30分ぐらいを青春劇に費やし、「誰が殺されたのか」を教えてくれません。

で、最後の30分で急にたたみかけるようにドタドタドターッと「殺されたのはこの人」「殺したのはこの人」とやります。
それまでの間、なぜ殺されなきゃいけないのか、という伏線もありませんでした。
 
しかし、謎とは関係ない「劇中劇シーン」がたっぷりあります。つまり伝説の劇団「羅針盤」がいかに伝説となったか、という回想パートです。僕自身はそこが長すぎると思ったんですが、そういうのが好きな人もいるでしょう。この辺りは人それぞれだと思います。
ただ、その劇中劇を観た観客1000人あまりが感動のあまり、全員でスタンディングオベーションをします。
でも、そんなに大したものじゃありません。何度か高校生の演劇を観た身としては、まあ、普通です。
その上、その「劇中劇」のラストで忽那汐里演じる「江嶋蘭」が何か絶叫するんですが、「ズルシチョッテンファー」みたいな意味不明のおたけびになっていて、ちょっとまぬけな感じがしました。
それで感動はないでしょう。普通は動揺するだけです。僕は動揺しました。
 
 
しかし犯人自体は最初から判明しています。
いきなり登場する女優「舞利亜」が犯人で、自分で「私が殺した」と独白してます。
ところが映画の画面上、舞利亜の顔は日活ロマンポルノのごとく絶妙に隠されていまして、その正体が判りません。
客に「誰なのだろう?」と思わせる仕掛けです。
 
で、彼女に話しかける映画監督役の前田健が「きみ、あの伝説の劇団、『羅針盤』の一員だったんだって?」と言う。
こちらとしては、「そうなの?」と少し観る気が起きてきます。
あんなに仲良くしてた女子高生4人組が、どうやったら殺し殺されなどという関係になってしまうのかと。
 
 
ここでネタバレ。
観る予定のある人は読まないでください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
彼女は「羅針盤の一員」ではありません。しかもその伏線を後出しで見せるという体たらく。
 
これはミスリードなんてものじゃない。
映画を観れば判りますが、前田健がこの台詞をいうことは、設定上ありえないのです。不可能ではないかもしれないが、常識では考えられません。
この矛盾は勘違いなんかじゃ済まされない、観客に対する安易なウソ、欺瞞です。まぬけはしょうがないですが、欺瞞はいけません。
 
しかもこの話、4年前の事件を解決する物語なんですが、その種明かしを聞いてみたら4年も待つ必要が全くないんです。大事な友達がとんでもない殺され方をして、その証拠もすぐに気づいていたのに4年間も何しとったんじゃいと言いたくなります。
 
 
 
観客は僕を含めて5人。
1人はずっと、あんなに暗い上映室でスポーツ新聞を読んでいました。
僕は映画を観ている時、面白くなってくると前に乗り出すか、うつむいて上目遣いにスクリーンを観る癖があるんです。
しかしこの作品は、座席に深く座ったまま、しっかり真正面で画面を観させていただきました。
 
いろいろ言いましたが、万人受けしないだけかもしれません。ぜひ観に行って下さい。
タグ:movie
posted by tk219 at 10:39 | Comment(3) | TrackBack(0) | 映画・小説・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月08日

隠れた名作「ワニワニパニック」

最近は、とんとゲーセンに行かなくなってしまった。
たまに入ってみると、カードを購入しないといけないとか多人数筐体だったりとか知らないシステムだったりとかで、そんなにやりこむ気はない、ややこしいルールを覚える気もない自分には縁遠い存在になったりしていることが多い。

そんなアミューズメント施設の中でも、もう20年以上全国で稼働しつづけている超ロングセラーもある。
単純でわかりやすいルール、適度なプレイ時間、老若男女の誰がやっても無条件に盛り上がる。
それが「ワニワニパニック」。
ナムコ1989年のエレメカだ。

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1989年稼働開始。5匹並んだワニをハンマーで叩いて撃退するというモグラ叩きゲー
ムの亜種だが、一定のラインまでワニが進むと噛まれたことになり減点したり、得点により難易度が変化するなどといった要素が追加されている。ゲーム後半は
ワニが「怒った」ことでスピードが上がるのも特徴。制限時間は50秒で、40匹以上叩くと10秒間延長される。叩いたことを示すセンサーはハンマー側では
なくワニ側に設けられているため、例えば素手で叩いても得点が得られる。


ロングセラーとなり、続編や派生エレメカが出ているほか、高齢者向けのリハビリエンタテイメントマシンとして『ワニワニパニックRT』がリリースされている。
(Wikipedia)
 

 
他のゲームで50秒だったら舌打ちするかもしれないが、ワニワニパニックなら納得できる。
いろんな音声がごちゃまぜになって相当うるさい施設でも、
このマシンの「いて!」と「も〜、怒ったぞ!」という台詞はしっかり聞こえるはずだ。
であるから遊んだことのなくても、その存在くらいは知っている人が多いだろう。

そう思うと、
一定の順序で出現するワニ → それをリズムよく叩く → うまく叩くと音が鳴る(イテッ)
これは数ある音ゲーの仕組みと同じである。つまり音ゲーの元祖なのかもしれない。

ただしたまにセンサーの壊れたワニがまぎれていて、叩いてるのに「パクッ」とされてしまうから油断できない。

また上記Wikipediaにも書いてあるが、リハビリマシンとして活躍しているようだ。
握力や敏捷性、ファンクショナルリーチ、反応時間の向上に役立つのだろう。
またエアホッケーなどと異なり、車椅子でのプレイも問題なさそうだ。



ついでに、プレイ動画なんてあるのかなと思って探してみた。
しかし当然、大半のプレイ動画がゲーセン内で撮影されているためうるさい。
比較的いいのは↓これ。




iPod Touch / iPhone用のゲームでも出ています。
バンダイナムコ、iPhone/iPod touch「ワニワニパニック」2つの新モードを収録して5月24日に配信開始

posted by tk219 at 15:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | なつかしの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月27日

大滝秀治の話。

いきなり大滝ではないのだが。
以前、山田風太郎の話で、庭のスズメというのがあった。

それは自宅の庭に、毎日スズメがたくさん来る。
そこで縁側に立ち、米粒をまいてやる。スズメは喜んで食う。

ある日思いついて、米粒を「バカ」という字に撒いてみた。
するとスズメが、バカの形に群がってついばんでいる……という話である。

これを例えば人が「バカ」の形に並んでも、あまり面白くない。
偶然バカなら面白いが、意識してのバカなら全くだめだ。
スズメが何の意識もなく「バカ」と並ぶから笑ってしまう。




さて、大滝秀治である。

大滝秀治はある日、「犬はアイスクリームを食うだろうか」と思い、庭にいた飼い犬にあげてみた。
すると犬は食うところを観られるのが嫌なようで、それを土に埋めてしまった。

隠れて様子を見ていたら、30分ほどして犬はアイスクリームを掘り出した。
もちろんアイスクリームは地中で溶けている。
犬は割り箸だけになったそれを見て、呆然としていた。
そういう話だった。


さてこういう時、人は「呆然とした顔をした」という。
しかし犬に「呆然とした顔」はない。
犬は「呆然とした顔をした」のではない。ただ「呆然とした」のだ。

つまり「呆然たる者」を演ずるのに必要なのは、「呆然とする」ことであって、「呆然とした顔をする」ことではない。




何やら深い話のような気がするが、私にはよく判らない。
タグ:diary
posted by tk219 at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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