2010年03月09日

ヤクザとアジアと森薫

まずは散髪に行ったら、隣がヤクザだったという話。

いつも行ってる安い大衆理容(美容院に行くようなおしゃれ心は、とうの昔に失ってしまった)に行くと、外から見えてる待合室に数人座ってました。
あ、並んでるな、と思いながら店に入ると、すぐに「どうぞ」と案内される。
あれおかしいな、と思って待合室を通りすぎつつチラ見すると、その数人というのが尋常でない。

・五分刈りで紫のダブルのスーツを着て、がっちりした体格のチンピラA
・同じく五分刈りで青いダブルのスーツを着ているが、少し若くて細いチンピラB
・茶髪で派手なお姉ちゃん

こういう組み合わせは見たことがなかった。

変な連中だなと思いながら散髪スタート。
すると私の隣で頭を刈られているおっさんが、突然「ヨーコ! ヨーコ!」と叫び出す。
茶髪の姉ちゃんが足をふらつかせながら「なーにー?」と待合室からやってくる。
おっさんは、姉ちゃんを呼び寄せて何か耳打ちしとる。
そんで姉ちゃんは「わかったー」とだらだら答えて出て行きました。

しばらくして待合室から携帯電話の呼び出し音。
隣のおっさんは寝そべった状態で、顔を剃られてます。
するとチンピラBがケータイもってやってきて、「渡辺のオヤジさんです」。
剃っていた理容師の方はびくっとして、ささっと横に逃げます。で、おっさん、「おう」と答えて起き上がりました。

「今日は何時でしたかいな? ええ、親分にはもう言うてますんで。はいはい。五時半で」。

いくらなんでもこんなにわかりやすい関西ヤクザというのは、なかなかお目にかかれるものではない。
親分という単語をライブで聞いたのは初体験。
一瞬、「もしかして、『ミナミの帝王』の撮影でもしとるのか?」と思って鏡に映る周囲を見渡したくらい。

その後、おっさんはもう一回ケータイで話してたんだけど、電波が悪いみたいで髪切る時にかぶせられるビニールのフード(?)をつけたまんま、タッタッタと店外に出て行ってました。
汚いスナフキンみたいだった。

まあ、オチがあるわけでもないので。そういう感じだったという話です。



新大阪で、津島佑子さんに1時間半ほどインタビューさせてもらいました。
本来の目的とは関係のない中央アジア話でもりあがってしまって(バイカル湖畔のツングースとかテュルクとか昔の突厥とか)、時間ぎりぎりになるまで拘束してしまいすみませんでした。

エフタルとか天山ウイグルとかカラキタイとか聞くと心がときめく私ですが、どうも根源的な恐怖も抱くというのがあの中央アジアという地域です。
元来方向オンチである私は、「どんなに迷ったとしても、数時間ほど進みに進めばいずれ海につく」という日本人的思考を安心感の根拠としているため、大陸というのはどうも怖い。
数年前ニューヨークに行った際も、飛行機からアメリカ陸地を東西に横切る様を眺めてどうしようもなく不安になっていました。
数時間どころか数日たっても海につきそうにないところは恐ろしいわけです。

いや、待てよ。ハワイに行った時も、とてつもなく広い海にぽつんと浮かぶ小さな島ということで、そこにいるだけでいてもたってもいられない恐怖を感じたんだった。
ハワイであれだから、日本語がメジャーでないミクロネシアの方に行ったら失禁するかもしれない。
パプア・ニューギニアなんてたぶん実際行ってみたら普通だと思うが、慣れない気候、奇っ怪な植物、名伏し難い習俗が満載みたいなイメージがある。
ということは海だわ大陸だわで、オーストラリアなんて恐怖の暗黒島だな。
見た目も鬼ヶ島っぽいし。

map.gif

まあ、何の話だかわからなくなってきたが、「なんかこわい」というのは、「嫌い」というのとは違うんですよ。
ああこわい、でも見てみたい。でもこわい。ちょっとだけなら。あーやっぱり怖い。でも……みたいな、うざったいアンビバレンツがあるってことです。

中央アジアといえば、ここ最近私はマンガを買うということがとんと無くなってしまい、コミックスといえば「闇金ウシジマくん」と「ヒストリエ」(1年に1冊出るか出ないかのペースだが)くらいしか買っていません。
2010年の初コミックスは、全く完全なる、純然たる表紙買いとなる「乙嫁語り」でした。
森薫の新刊で、2009年10月に出てたみたいです。

森 薫 (41)
5驚きの連続
5続きが気になる!
5なんと言っても絵!
5作者の技量と、溢れ出る愛と情熱が凄い
5思わず引き込まれました。


実は大昔、とある人に「『エマ』ってどこが面白いんだ?」と言ってショックを与えたことがあったんだが、それはアニメで一回見かけただけの状態で、しかもその回はちっとも話が進まない回だったためにそういうことになったわけだ。
ところがその後、私は『エマ』にドはまりで全巻読みました。資料集も買ってます。すみません。

乙嫁語りについても、買ってよかった、読んで良かった、明日も読もうというわけで大変リーズナブルな本です。

『乙嫁語り』で舞台になってる19世紀のあのあたりというのは、実はカラー写真が残っています。
日本でいうと江戸〜明治という時代になぜカラー写真が?!と驚くが、残ってるんだからしょうがない。
Sergei Mikhailovich Prokudin-Gorskiiという方が撮影したもので、実に綺麗なカラー写真です。
一番びっくりなのは、ブハラ・ハンの写真ですかね。

The Empire That Was Russia : Ethnic Diversity

好きな人が多いのに題材になったことが少ない、というジャンルは狙い目だと思います。
モンゴル帝国の西方面とか、アメリカ開拓時代の南米とか。
19世紀末の植民地なんて、どこを取り上げてもたぶん面白いと思いますよ。
グラン・コロンビアとか東南アジアとか。
中央アフリカのオムカマなんてどうですかね。キェバンベ4世あたりだと悪いイギリス人も出せるし。


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2010年02月12日

映画で知ってる場所を観た

今日は京都太秦にある松竹の撮影所に行ってきました。
塩屋俊監督の『ふたたび Swing me again』の初号試写が行われました。

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会場には、出演している陣内孝則さん、佐川満雄さんも来ておられました。

で、隣にすわった人が、名刺交換したのであろう名刺を見ていました。
チラ見したら、井野瀬さん(甲南大学の学長補佐)のものだったので、あれっ井野瀬教授来てんの?と思って周囲を見渡そうと思ったら、上映が始まって暗転。
ま、いいかと思ってスクリーンを見る。

すると映画が始まっていきなり見覚えのある正門が。
甲南大学の正門じゃないか!
すると空撮で十号館、一号館、二号館とカメラがなめていって、文化会館地下のジャズ研究会へ。
主人公の大学生がそこでトランペット吹いてました。

その後も舞台が三ノ宮、大手前大学、東遊園地、ベイシェラトン、東突堤、長田商店街と知ってる場所が目白押し。
違う意味で楽しめてしまいました。

そんで北野坂の「ソネ」で財津一郎(トランペット)、佐川満雄(ドラム)、犬塚弘(ベース)、藤村俊治(トロンボーン)、渡辺貞夫(サックス)がジャズをやるという渋いラスト。

上映後、プロデューサーの木村さんと喫茶店でお茶を飲みまして、帰宅。



映画の内容については、こちらを。

関西発!神戸舞台「JAZZ映画」9月中旬撮影開始
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200908/25/ente223375.html
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2009年11月28日

ぐりとぐら

書店で買ってしまいました。「ぐりとぐら」。

実家にもあるのに、どうしても欲しくなってしまって衝動買いです。
今さらこれを知らんやつがいるのかどうか知らないが、とりあえず概要。

野ねずみのぐりとぐらが大好きなことは、
「おりょうりすること たべること ぐり ぐら ぐり ぐら」
というわけで、2人(2ねずみ)はピクニックへ。

すると巨大なたまごを見つけたが、でかすぎて持ち帰れない。
そこで家から料理道具一式持ってきて、その場でカステラ(ホットケーキ)づくりを開始。

すると匂いにつられて動物たちが集まってきたので、
「けちじゃないよ ごちそうするからまっていて」とみんなにおすそわけ。
残った殻で車をつくって帰りましたとさ。

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今になって読むと、実に巧妙に作られていて、「お見事!」と膝を打ちたくなる。
まずぐりとぐらがしたいことは、「どんぐりを砂糖で煮る」とか、「栗をつぶしてクリームにする」ということ。
この時点で子供だった頃の俺のハートは、わしづかみにされました。
見たことないけど、うまそうじゃないか。

それで巨大なたまごを発見。
持ち帰れないから家からいろいろ持ってくるんだが、巨大なたまごに対応する巨大なボールとフライパンがいる。
ボールはまだかつげるが、フライパンは重いので、転がして持って行く。

ここでまたハートにズキュゥゥゥンですよ。だって楽しそうだもん。

そして料理スタート。
卵に牛乳、小麦粉入れてかきまぜる。
手順が簡単だから、子供でもやってみたいと思わせる。
(実際にやると、ちっとも簡単じゃないんだが)

そしてフライパンでふんわりと焼き上がる。うまそう!

いろんな動物たちがわらわら集まってみんなで食べる。
こちらとしては、どんな動物がどんな風に食べてるのか、ページの隅から隅まで見てしまうという寸法。
絵本の醍醐味、ここにあり。

そして唐突に出されるクイズ。残された巨大な卵の殻。
「このからで なにをつくったとおもいますか?」

えーっ、なんだろう? なになに?と頭を使わせる。

そしてページをめくると、ドーン!車になってる!

めちゃくちゃほしい!乗ってみたい!つくってみたい!
ところでその卵、誰のやったん……ってのはおいといて。



ところでこの「かすてら」は、これまであまたの料理人、料理研究家、主婦たちを討ち死にさせてきた代物らしい。
というのも、どうやってもフライパンではここまでふんわりさせられない。

ふんわりさせようとすると底部が黒こげになる、焦げないようにすればふんわりが足りない。
どうにかしてふんわりさせても、なんか全体が茶色になっててあの「かすてら」みたいな黄金色じゃない。
オーブンを使えば全方向から熱が入るのでできないこともないらしいが、ぐりとぐらはオーブンなんて使わん!

それなのに俺は、うちの妻(さい)に「これが食べたい!これをつくれ!つくってくれ!」と平身低頭してお願いしたわけだ。
嫁はたまご4個を使って、まず卵黄と卵白を分離し、それぞれを泡立て器で10〜15分も泡立てまくり、濡れ布巾を用意して、焦げないようにフライパンを熱しては冷まし、熱しては冷まし……とくりかえしてつくってくれた。

さすがにフライパンのフタを押し上げるほどにはならなかったが、でっかくてふわふわで黄金色の「かすてら」はできあがった。
森のどうぶつたちのように、手でちぎっては食べ、ちぎっては食べた。
うまいじゃないか!えらいぞ、俺の嫁!



ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
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3 よもやま話"ぐら氏のエプロンの意義"
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2009年10月22日

感動してしまう動画

最初「おーっ」と思い、そのうち感動してしまう動画。

Reading on a Dream


Reach!


次は一気に大規模なやつを。

Sing-along Trafalgar Square


Liverpool Street Station


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2009年09月02日

南極料理人

昨日は映画の日だったので、『南極料理人』を観てきました。
最初から最後まで面白くて、とても幸せな気持ちで帰宅できる映画でした。

お話の舞台は、1997年南極観測隊、ドームふじ基地。
そこへ極地研の学者や、通信社、車輌メーカーからの出向者、医者を加えた8人の男たちがやってきます。
主人公は海上保安庁からやってきた、調理担当の西村(堺雅人)。
そして男たちの400日以上にわたる「単身赴任」が始まる、というものです。

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冒頭いきなり、ひとりの男が基地を飛び出し、雪原を狂ったように駆けて行きます。
それを追いかける同僚男3名。
ついに逃げた男は捕まり、「どこにも逃げ場はない、おまえは俺たちの大切なメンバーなんだ、おまえ自身が強くならなきゃだめなんだよ!」と言って抱きしめられます。

おっ、深刻な話だな……と思っていると、ここから2時間笑いっぱなしの物語が展開されます。
サスペンスもなく、危険もなく、ただ8人の「男家族」の日常を映すだけ。
変なドラマは一切ありません。
誰かが行方不明になってみんなで決死の救出劇とか、謎のウイルス発生とか、吹雪に閉じ込められて発電機が故障とか、そんなの全くなし。
ただ8人が予定の仕事をこなして、ひたすら飯を食って、かぎられた環境で自分たちの楽しみを見つけるだけ。
お腹すいたよ、海老フライの気分だね、肉のかたまり食べたい、ラーメン食べたい、で2時間。
それなのに、とてつもなく面白い。

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作中とくに言及しないのですが、画面の端にふと映る張り紙も面白い。
「雪はあるけど水はない」
「話しすぎは身の破滅」
「南極一眼鏡の似合う粋な男」
ここで読んでも面白くないが、作中のシチュエーションで目に入ってくると面白くってしょうがない。

中国文化研究会の皆さん、もう少し静かにお願いします」
「西村くんは、ピーナッツの使い方が上手だよね」
「西村くん、これで本当に美味しくなるんだろうか?」
「あーあ、下の歯だったのに」
「おはようは?」

この辺も、どうってことない台詞なのに作中で聞くと笑ってしまう。
劇場内で笑いをかみ殺したりせず、あんなに観客みんなが笑う映画は久しぶりでした。

映画ラスト、トライアスロンとビーチバレーでまた爆笑。

そんなに映画は観てないが、今年観た中では一番面白い。
去年は『ダークナイト』で、今年は『南極料理人』。


原作は新潮社から出ている『面白南極料理人』というエッセイらしく、生瀬勝久が演じていた本さんなども実在の人物であるようです。



ではあの、KDDインマルサットオペレーターの清水さんも実在の人なんでしょうか?
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2009年07月13日

むなしい休日

日曜日は家にひとりでおりまして、古い映画を観てました。
まず「ソドムの市」。グロ映画です。
1975年製作ですから、もう30年以上前か。

大戦後、ファシスト残党が支配するイタリアの架空の街が舞台。
マルキ・ド・サドの『ソドム百二十日』が原案になってます。

原作の方は澁澤龍彦訳で、かつて日本で発禁処分となって大騒ぎになりました。
こちらは大学生の時分に読みました。
ありあまる金を持った4人の悪党が、森の奥深い城に各地から集めた美少年少女を閉じ込め、120日間に渡ってド変態な宴を繰り広げるというお話し。
気持ち悪い、腹立たしい、理解できない、のオンパレード。

まあ、そんな話を現代に置き換えた、というやつで。
最初から最後までお尻の話ばっかりやってる映画でした。
何というか、何事も極地に向かうとギャグになるというか。
(もっと先に行けば「神」の領域が待ってますが)

内容については、ここが画像つきで詳しく解説してくれてます。
(痛い、汚い、気持ち悪いが嫌いな人は見ないでください)

もし主役の変態紳士4人を警護してる少年兵たちに、もっと幼い俳優を揃えることができたらすごく良かったんじゃないかなあ、なんてことを思いました。

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で、その次に観たのが、その「極地に向かって神になった」映画。
バタリアン」!!
これはすごいです。
開始1秒で「んなわけねえだろ!!」と笑っちゃう映画なんて、なかなかないでしょう。

陸軍が極秘に開発した「死体を生き返らせるガス」と「それで生き返っちゃった死体」を封印した樽ってのが、なぜか町の会社倉庫にまぎれておりまして、社員2人で肝試し的にそいつを見に行きます。
んで「間違って開いたりしないだろうなあ?」「軍の作ったやつだぜ。丈夫にできてらあ!」

バン!と樽を叩いたら、ブッシュー!!


ガスが吹き出して通風口を伝って町中に広がる!
※ホラー映画です。

とりあえず生き返った死体一体を首チョンパしてみるが、首も動くし体も動く。切断した手も容赦なく動く。
世界のゾンビ業界広しといえど、20年以上前の映画である「バタリアン」は今でも最強クラス。
こんなの復活させちゃったなんてバレたら会社がヤバいってんで、社長に相談。
しょうがないから社長と三人で黒いゴミ袋につめこんで、近くの顔なじみの死体処理のおっさんのところに行きます。

社長「狂犬病にかかった犬なんだよ。こっそり焼却できないかな?」
おっさん「何だよ、これ。袋の中で動いてるじゃないか」
社長「いやまあ、実は……」

ビリッ。
袋を開けたら手だけが出てきて、おっさんの足をつかむ!
おっさん「うわああああああああああ!」

三人必死になって、うねうね動く手をおっさんの足からひっぺがします。
社長「すまん」
おっさん「別にいいけどさあ」

よくねーよ!!
※ホラー映画です。

その後は町中ゾンビになってしまって大騒ぎ。
しかもこいつら、チンタラ動かない。全速力で走ります。

数年前、「ドーン・オブ・ザ・デッド」という映画で、ゾンビが猛ダッシュするってんで話題になりました。
何言ってんだ、バタリアンは20年以上前から全力疾走してらあ、って鼻をこすりたくもなりますよ。
しかも救急隊員のふりして応援要請したり、人間が必死で閉めた鉄扉もテコの原理でこじ開けたりします。
はんぱなく最強。

エンディングも超豪快(私は知りませんが、バイオハザード3はラストにこの展開をいただいてるらしい)。

とまあそんな感じで、ホラー映画で実際映像も内容も怖いのに、最初から最後まで爆笑してしまうすごい映画です。





……そんな2本の映画を観ただけの日曜日。
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2009年06月30日

「真夏のオリオン」観てきました

チケットをもらいまして、『真夏のオリオン』を観てきました。
脚本は正直言って「……?」な感じですが、絵的にはこなれてるというか、盛り上がってました。

しかしこの映画を観てると、日本の映画って、もう役者が力入れるようなもんじゃないのかなあ、と悲しい気分になってきました。
いや、主演の玉木宏は今回は滑舌もよく、非常に良かったです。吉田栄作はどんどん良くなってる気がします。

問題は堂珍嘉那。
玉木とは別の潜水艦の艦長役で、つまり帝国海軍の左官クラス。
それが、艦内はともかく、なんで出撃前から無精髭を生やしてるんですか。
純白の海軍軍服に身をつつんで海軍クラブ(?)でお酒飲んでるのに、きったない無精髭。

なんだか、江戸幕府のお偉いがたが七三分けで出てくるような、そんな違和感を感じました。

この「真夏のオリオン」の中で堂珍氏は、主人公・玉木の同期で親友であり、恋人の兄でもあります。映画の上映時間の中でも前半かなりの位置を占める、重要どころですよ。

そんな役なのに、ヒゲひとつ剃って映画に挑めない。
そんなにヒゲ大事か。
もうこの際、髪型は気にしません。
他の仕事のスケジュールも考えたら、髪型に制限をくわえてると、もう俳優をおさえられずキャスティングができなくなるのかもしれない。

でもヒゲはすぐ生えてくるだろうが!!!


この映画の脚本担当は、真夏のオリオン以前には、「ミッドナイトイーグル」や「亡国のイージス」もやってます。
どれも後半、ラストに近くなると話がおかしくなってくる傾向があります。
あと毎回、無理矢理反戦メッセージ入れてくるという。なんなんですか。
そんなんだったら戦争物やらなきゃいいのに。

「戦争」をきっちり表現できてれば、反戦メッセージなんて観客が勝手に受け取るんじゃないでしょうか。
それをむりくり言わなきゃならないってのは、その映画の「戦争」がどこかアホらしいのを、制作側が自分で感じ取っちゃってるからかもしれません。
ピカデリー梅田(ダウンダウンのガキの使いやあらへんでに出てくる爺さん)の怪談話の回で、「怖いだろ〜?」と言ってきて笑っちゃうような。
いや、それ言っちゃだめでしょっていう。

今回の「オリオン」では、敵の駆逐艦長がほとんどエスパーなんですけど、最後、なんというかある「お知らせ」が届いて搭乗員たちがワーイ、って喜ぶシーンがあります。

ちょっと喜ぶの、早いんじゃないですかね?
つい一分前まで炎上してた場所で。魚雷の残数、あんたらは知らないでしょ?

それに対する玉木宏に、銃口をつきつけるキャラが登場。
ところがそれを見てるはずの周囲の部下たちが、誰もそれに反応してないっていう。
目の前で艦長殺されそうになってんのに、全員ガン無視。
そしたら銃口向けてたヤツが勝手に、「ククーッ」なんていって泣き崩れてる。
それすら無視。おまえら冷たすぎないか。

ただし邦画というくくりで観れば、全然、全く、非常にまともで面白い映画です。
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2009年04月03日

ジェネラル・ルージュの凱旋

プロデューサーの方から招待券をいただいたので、観に行ってきました。
もうすぐ上映が終わってしまうタイミングなんですが。

前作を観てなくても、特に問題なく楽しめました。
救急救命センターを舞台にしたミステリー。
センター長・速水の別名は、ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)。

といっても謎解きはしょうもない(失礼)もので、おそらくこの映画の見所は、事件解決後にやってくるクライマックスの場面でしょう。

大学病院内でのごちゃごちゃした内輪もめの後、近隣での爆発事故という大惨事が起きます。
次々と重傷患者が運びこまれ、病院は医療関係者たちの戦場に。
普段の確執を超え、医師、看護師、事務方が一丸となって人々の命を救おうとする。
一時的に病院内の全指揮権を委ねられた速水の姿は、まさに「ジェネラル」。

かつての阪神・淡路大震災のとき、電力が失われた暗闇の病院で、懐中電灯を使って血まみれになりながら救命医療を続けていたお医者さんたちを思い出します。
そこには絶望を突破する「意思の力」があったように感じました。

人が、理性や利害、地位や名誉、その他さまざまな自らを縛る制限を超えて、目の前にある正義や善なるものを選びとるとき、そこに感動があるのだと思います。
そして何より、「人間が生き残ること」。そのために全員の意思が統一される。これに勝るものはありません。

映画は、ラストになって「ジェネラル・ルージュ」の本当の意味が明かされます。
速水は超人などではなく、誰とも変わらない人間のひとりにすぎません。
すごい人がすごいことやってる、のではなく、私たちと同じ「ただの人」が理想や信念をつかみとろうと、毎日もがき続けてきた。そのことを表現するいい場面でした。
面白かったです。
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2009年03月18日

新宿・永田町・新宿

今日は朝から永田町に行きました。
旧国鉄の労働者団体や、慰安婦問題を訴える女性団体が座り込みやビラ配りや演説をしてました。

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第一衆議院会館へ。
入館時に変なもの持ってないかのチェックがあるんですが、金属探知機にひっかかりまくり。まずサイフ、次は胸ポケットに入れたボールペンが原因でした。
ボールペンって、先っぽの金具が反応? すごいな。

ここで人に会いました。
写真は、各議員に1部屋づつ与えられる個室。窓からは、建設中の新議員会館が見えます。
この部屋と、もうひとつ3分の2くらいの部屋。確かに手狭ではある。

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お昼は新宿に戻って、すずやでトン茶を食べました。
旨いは旨い。
しかし名古屋で何度もひつまぶしを食べている身としては、なんとなくしっくりこないものがあります。

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午後は京王プラザに行き、黒井千次さんにお逢いしました。

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1968年に『聖産業週間』で芥川賞候補となり、1969年に『時間』で芸術選奨新人賞受賞。1970年に富士重工を退社、作家活動に専念。1984年に『群棲』で谷崎潤一郎賞、1994年に『カーテンコール』で読売文学賞(小説部門)、2001年に『羽根と翼』で毎日芸術賞、2006年に『一日 夢の柵』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。2008年旭日中綬章受章。
『春の道標』は大学入試センター試験の前身である共通一次試験(国語)の問題に使われた。(『黄金の樹』はその続編である。)
現在、芥川賞・講談社ノンフィクション賞・毎日芸術賞・伊藤整文学賞選考委員。
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Wikipediaより

すっごくいい人で、お話しも面白かったです。

夕方はひとりで仕事をして、新宿をふらふら歩いていると目の前に映画館が。
時計を見ると18:15。次回上映は18:30から。
これは映画をご覧じろという天の配剤だなと思い、『007慰めの報酬』を観ました。
ガラガラだったので、ど真ん中でふんぞり返って観ました。
面白かった。話の筋は、前作を覚えてないとわけわかんないのではないかと思いますが、とにかく絵ヅラに込めたアイデアがこれでもか、これでもかとてんこ盛りです。
(一番ラストにロシアのカザンで出てくる男、「こいつ誰だっけ?」としばらく考えてしまいました)
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2009年03月17日

光文社・日本ミステリー文学大賞

東京に来ています。
行きの新幹線で、名古屋から乗ってきた20才前後の女の子がいました。
巨大なバッグを3つ抱えた彼女は、席につくなり手紙を読んで長い間すすり泣いておりました。
どうやら故郷を離れ、4月からの新生活に向けて上京するようです。
青春だなー。

夕方いくつか用事をすませ、夜は東京會舘で光文社のパーティー(日本ミステリー文学大賞、日本ミステリー文学大賞新人賞、鶴屋南北戯曲賞)がありました。

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会わなければいけない何人かの人に会うというミッションを終えましたので、早々にホテルに引き上げました。
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2009年03月07日

大阪女性文芸賞

今日は、大阪女性文芸賞の授賞式がありました。
私は直接関係はないのですが、おつきあいということで行ってきました。


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受賞:大西智子「ベースボール・トレーニング」
佳作:和田ゆりえ「アヌビス」
写真中央のお二人がそうです。左右は黒井千次氏と、津島祐子氏。

へー、と思って見ていたですが、あ、和田さんだ!!と驚きました。
大学時代、私は和田さんの講義を受けたことがあったからです。
そのことを話すと、「私も年をとるはずだ」と笑っておられました。
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2009年03月03日

三島由紀夫「葉隠入門」

神戸では先週末より「いかなご漁」が解禁となりまして、そろそろいろんな人が醤油だのザラメだのショウガだのと買い占めに走っているようです。
ちなみに仕事場近くの店では、「1キロ2300円、1人2キロまで」となっていました。
昨日は1キロ1500円で1人4キロまでだったので、日によってずいぶん違いますね。


さて、三島由紀夫の「葉隠入門」を読みました。
葉隠というと山本常朝の葉隠であって、あの「武士道とは死ぬことと見つけたり」というやつです。
あれは続きがあって、「武士道はいふは死ぬ事と見つけたり。二つ二つの場にて、早く死ぬはうに片付くばかりなり。別に子細なし。胸すわって進むなり」というもので、別に武士は死ねとか言ってるわけじゃないです。

葉隠は実のところ、現代での実践的ビジネス書みたいな本で、
「明日の準備は前の晩にすましとけよ」とか、
「酒席では乱れがちだから気を引き締めとけ」とか、
「行いの悪い部下は一年待って、暮れになってから暇を出せ」とか、
「出席者を事前に説得しといて、会議を開くと同時に合意に達すると便利」などといった、ことも書いてあります。
つまりこれって「生きるための哲学書」なんですよね。

他にも「十五年ぐらい先のことも考えとけ」とかある。
となると、「死ぬことと見つけたり」をそのまんま「生きるか死ぬかなら、死ぬ方選ぶ」とだけ解釈するのはちと違う。
武士は命がけで主君を守るのが仕事かもしれんけれども、普段は主君の下で国の経営のために働いてるんで、チームワークのできない馬鹿では困る。

だから毎日これが最後と覚悟して生きておれば、何ものかが蓄積されて、一瞬一瞬、一日一日の過去の蓄積が、ものの御用に立つときがくるよ、と、そういう本です。

スティーブ・ジョブズも、「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることを私は本当にやりたいだろうか?」と自分に問いかけて、ノーが続くなら生き方変えろとか言ってた気がします。

そういえば徒然草にも、「人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し」なんてある。
これは「みんないつか死ぬって理解してるのに、のほほんとやってるじゃん。そしたら急にポックリ逝く。干潟がいつのまにか満ち潮になってるのと一緒だよな」ってこと。

世の中の自己啓発本なんて、結局行き着くところはこれです。
インパクトのある言い方をしたら「死ぬことと見つけたり」になっちゃった、ってことでしょうか。
タグ:diary Book
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2009年03月02日

星と泉

星湖舎という出版社があります。
そこが「星と泉」という投稿誌を出しており、以前編集をちょっとお手伝いしまして(ほんとにちょっとですが)、巻末の「編集協力」に名前が載ってました。


hosi_izumi02.jpg


星湖舎さんは、私が会社をやめ、付き合っていた彼女とも別れ、「貯金がなくなったら死ぬか〜」みたいな馬鹿なことを考えていた頃、生まれて初めて「書く仕事をいただいた」ところです。


以来ずっと、公私にわたってお世話になってきました。

仕事とは関係のないことでも色々相談に乗ってもらってきましたし、一昨年の結婚式にも来てもらいました。

私の結婚式は大阪の某所で行いました。
来ていただいた来賓の方々を見ると、私の人間関係というものが見えてくるかもしれません。

稲村恵子氏(アルテライタースクール主宰)
上村くにこ氏(甲南大学文学部教授)
尾崎八郎氏(啓明学院中学校・高等学校校長)夫妻
鍵山秀三郎氏(元・株式会社イエローハット相談役、創業者)
高嶋哲夫氏(作家)
竹岡正一氏(竹岡ビル代表)
Bob Kirk氏(元EC / Principal Administrator)※ECは現在のEUの前身。日本語に訳すと、「主任行政官」みたいな感じです
(アイウエオ順)

で、金井一弘氏(株式会社星湖舎代表取締役)夫妻。
皆さん全員、私にとっては「この人がいなかったら、今頃どうなってたか分からない」という方々です。
いずれも「このタイミングで良かったなあ〜」と思える出会いをさせてもらってきました。

その中でも金井さんは、私を「初めて認めてくれた」という意味で特別な気がしています。
タグ:diary
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2009年01月22日

集英社第四編集部のパーティー

今日は東京會舘で、集英社のパーティがありました。

090122_syueisha.jpg

貧乏性なので次々にごはんをむさぼり食べていると、ふと「うわっ、あの先生が!!」みたいな感じでした。

昔から読んでて好きだった先生がたに、次々に写真をお願いするミーハーな私。

・山本夜羽音さん
「ばちかぶり姫」持ってます。

・藤原カムイさん
「帝都物語」「H2O」持ってます。

・野口賢さん
「傭兵ピエール」持ってます。

・新沢基栄さん
「奇面組」シリーズ持ってます。

・八坂孝訓さん
「キマイラ」「ブルードラゴン」「アニマート」持ってます。
以前から仕事で何度もご一緒する機会があってとっくに顔見知りなんですが、写真撮ってもらいました。いい人です。

・荒木飛呂彦さん
「ゴージャスアイリン」「魔少年ビーティー」「バオー来訪者」「ジョジョの奇妙な冒険」持ってます。
「武装ポーカーから読んでました!」と言うと、「あんな古いのから?!」と驚いておられました。ファン冥利につきますね。
タグ:diary event
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竹田さん

今日は赤坂の毎日放送で、竹田青滋さんにお会いしました。

# 機動戦士ガンダムSEED(プロデューサー)
# 鋼の錬金術師(企画)
# 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(エグゼクティブプロデューサー)
# BLOOD+(企画)
# 交響詩篇エウレカセブン(企画)
# 天保異聞 妖奇士(企画)
# コードギアス 反逆のルルーシュ(企画)
# 地球へ…(企画)
# DARKER THAN BLACK -黒の契約者-(企画)
# 機動戦士ガンダム00(第一期・第二期共にエグゼクティブプロデューサー)
# 灼眼のシャナII (Second)(企画)
# マクロスF (エグゼクティブプロデューサー)
# コードギアス 反逆のルルーシュR2(企画)
# 黒執事(企画)

という人です。
途中から用件を放り出して、好奇心まるだしで「あれってどうなんですか」「これってどうなんですか」と聞きまくってしまいました。
4月から放映開始のバスカッシュも見せてもらいました。

で、その後近くの居酒屋に連れてってもらいました。
楽しかったです。
で、現在(ブログの記事投稿時間)の時間に至ると。

お酒で頭がぐらぐらです。
タグ:diary
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2008年10月07日

映画『やわらかい手』

正直言って「なんだこれ?」というのが感想です。

他の人はどう思ったのかなと思って検索したら、絶賛の嵐。
しかし主演女優のマリアンヌ・フェイスフルについてのお褒めが多く、映画自体の評価にバイアスがかかっているような気がしました。

若い頃のマリアンヌさん
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/release/2007/12/2956/

例えて言うなら、私の嫁は福満しげゆきを「面白くない」と言うんですけれども、私が「いや、これは過去の状況から脱し、徐々に豊かになっているという作者の様そのものを楽しむのであって」と擁護してしまうのと似ているのかもしれません。

しかし小説や映画というのは、全員が全員ほめたりけなしたりするものでもないので、世の中には『やわらかい手』を観て「なんだこれ?」と言う人もいるわけです。
ご了承ください。

いや、お話自体はすごく面白いんですよ。
ところが演出が、斜に構えた学生の自主映画みたいだなと思ってしまいました。

・クラシックギター1本でかなでる悲しげな旋律

・音の少ない画面

・理解できなくはないが唐突な展開
:息子の激怒(風俗店で性労働をしている現場にでくわしたならともかく、完全におばちゃんスタイルの母親が店内を歩いただけで、あんなに泣いて怒るか? そもそも超絶テクに行列を作るのは結構だが、その横をあのおばちゃんが扉開けて入っていって、それで男たちは問題ないのか?)など。

こうした問題は配給業者も理解してるんだな、と予告編を観れば納得できます。
だって予告編はすごく明るく作ってあるんですよ。
BGMも「こんなの本編にあったっけ?」という軽快さ。
リズムのいい、苦みを含んだ大人のコメディなのかと思って本編を観ると、微妙に雰囲気が違いました。

この『やわらかい手』は、泣き笑いというか、本当は悲しいものを抱えているんだけど、でも笑っちゃうねという内容だと思います。
悲しいものを悲しく撮っても、つまらないものにしかなりません。

ところがこの映画は「ほ〜ら人生の悲喜劇だろ、悲しいだろ、重々しいだろ」と言ってくる感じがして、嫌なんです。
漫才師が漫才やってて、たまにならいいけど、ずっと自分のネタに笑ってたらむかつくでしょう。
真剣な顔でバカをやるから笑えるんです。
かといって暗すぎるのも素人芸というやつで、いけません。

つまりですね、意味ありげに暗く作るのは簡単だと思うんです。
そのバランスを取るのが職人というものです。
要は私の好みに合わず、惜しい映画だと思いました。
タグ:cinema diary
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2008年09月23日

映画『厨房で逢いましょう』

レンタルDVDで映画『厨房で逢いましょう』を観た。

数をかぞえるのに「アイン、ツヴァイ、ドライ……」ってしゃべってたから、たぶんドイツ映画でしょう。
人付き合いの苦手な天才料理人グレゴアと、食い意地の張ったドあつかましいヒロインのエデン、そしてその夫クサヴァーのお話。

原タイトルは『EDEN』というくらいで、物語はまさにヒロイン・エデンの回りで流転する人々を描く。

本編を観てから予告編を観ると、その編集技術に驚きます。
だって予告編だけ見ると、『幸せのレシピ』みたいな、なんだかんだ料理つくってみんなハッピーという内容にしか見えないもんね。

しかしそこはハリウッド映画ではない、渋い渋いヨーロッパ映画であって、美味しい料理を作って軽い家族のトラブル乗り越えてハッピーエンド、とはいかない。

でもいい映画ですよ。面白かった。クサヴァーはバカだけど。
タグ:cinema diary
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2007年08月04日

ヒストリエ4巻を購入

暑すぎて涼みに入った書店で見つけて、すぐ購入。
アフタヌーンを読んでおらず、いつ出るのか知りませんでした。

今回は備忘として、これから重要になりそうな人物で史実のものと合致しそうな人を、書いておきましょう。

このたび4巻では当初から始まっていた回想、
「なぜエウネメスは故郷カルディアへ帰還している──つまり、外の世界にいたのか」
がようやく終わり、時間軸がエウネメスの現在に戻りかけてきます。

エウネメスはボア村を襲うフィレタイロス家の長男ダイマコスに、知略によって戦勝するわけですが、その手打ちとしてやはりサテュラと結ばれることはかなわず、村を出ざるをえなくなります。
このあたりの描写はさすが岩明均で、淡泊な描写でぐっと心にせまるものがありました。

(ケイラに「ばか!!」と叫ばせるあたり、作者は意外と?親切というか、丁寧に描いてますよね。岩明さん本人はたぶん、「オレ、普通にマンガ描いてるつもりなんだけど」とか言うかもしれません。淡泊なのはわざとじゃなくて、根っからの作風なんでしょう)

それにしてもやっと回想が終わり、読者としては、これまでさらっと出てきていた重要人物とようやく再会できるわけですね。

エウネメスはいわゆる「カルディアのエウネメス」ですから、これから数十年後、アレクサンドロス大王(アレキサンダー3世)麾下の書記官となり、さらに大王死後はディアドコイ戦争のプレイヤーとなる人です。

(今、「でぃあどこい」を変換したら「ディアド恋」と出てきて、私の頭の中で「ディア・ド・恋」というダサい喫茶店のイメージがわきあがってきた。そして同時に「カフェ・ド・鬼」という懐かしい単語まで出てきた。本当にどうでもいいことである)

エウネメス:
後にテメノス朝マケドニア王国のアレクサンドロス大王に仕える書記官となる。大王死後はカッパドキアを基点にディアドコイ戦争に参加。

アリストテレス:
プラトンのアカメデイアで教師となり、後にアレクサンドロス王子(後に大王)の家庭教師となる。自身も学校であるリュケイオンを設立する。

バルシネ:
ペルシア帝国トロイアス州総督(兄メントル?弟メムノン?どっちかわからん。最初はメントルの妻だったが、彼が死んで弟メムノンに相続される形でメムノンの妻になる)の妻。後にアレクサンドロス大王の愛妾。

アンティゴノス:
(たぶん)後のアンティゴノス1世。アレクサンドロス大王麾下の将軍となり、大王死後はアンティゴノス朝をひらく王となるが、セレウコスとリュシマコスに敗れる。

カリステネス:
アリストテレスの甥で、哲学者。後にアレクサンドロス大王の東征に同行するが、ペルシア式跪拝礼に反対し、大王によって四肢を切断されて閉じ込められる。リュシマコスの助けによって自害。

メムノン:
ペルシア帝国の傭兵隊長。後に軍司令官となり、アレクサンドロス大王と戦う。リデル・ハートによると「名将メムノンの死が無ければ、アレクサンドロスの遠征は失敗していただろう」。

テオフラストス:
(作品中、少なくとも単行本1〜4に名前は出てこないが、レスボス島の生物研究所にいた不気味なおっさん)
レスボス島生まれの哲学者、博物学者。アカデメイアで学び、アリストテレスの友人。後にリュケイオンの後継者となる。

巻末を見ると2006年1月号〜2007年4号掲載分を収録とある。

単行本が出ないわけだ。
タグ:comic diary Book
posted by tk219 at 06:56 | Comment(0) | 映画・小説・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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