2011年06月04日

映画『少女たちの羅針盤』感想

※これはあまりにも我慢がならなかったので書いています。我に還って消す可能性も大きいです。
 
先月、映画「少女たちの羅針盤」を観てきました。ネタバレ有りの感想を言います。
まず、あらすじ。
新進女優の舞利亜は、映画の撮影ため廃墟となったホテルに赴くが、撮影開始直前になっても脚本が届かず、ホテルの壁に不気味な落書きをされる。誰かが自分を

陥れようとしていると感じた舞利亜は、4年前の高校時代、友人たちと結成した女子高生劇団「羅針盤」で起きた殺人事件を回想する。現在と過去が交錯しなが
ら事件の真犯人が暴かれていく青春ミステリー。成海璃子、忽那汐里ら人気若手女優が共演。監督は「西の森の魔女が死んだ」の長崎俊一。


公式サイト。
http://www.rashinban-movie.com/index.html
 
 
上映中、非常にハラハラしました。おそらく20回くらい時計を見てしまった気がします。というのも、いつまでたっても「謎」がはっきりしないのです。

この物語の「セントラルクエスチョン」は、4年前に仲間を殺したのは誰なのかという点です。作品冒頭、廃墟を使って映画撮影が行われています。そこでまず
「4年前、劇団『羅針盤』の一員が殺された」という謎が提示されます。ところがそこから、全部で2時間の尺しかないのに1時間30分ぐらいを青春劇に費やし、「誰が殺されたのか」を教えてくれません。

で、最後の30分で急にたたみかけるようにドタドタドターッと「殺されたのはこの人」「殺したのはこの人」とやります。
それまでの間、なぜ殺されなきゃいけないのか、という伏線もありませんでした。
 
しかし、謎とは関係ない「劇中劇シーン」がたっぷりあります。つまり伝説の劇団「羅針盤」がいかに伝説となったか、という回想パートです。僕自身はそこが長すぎると思ったんですが、そういうのが好きな人もいるでしょう。この辺りは人それぞれだと思います。
ただ、その劇中劇を観た観客1000人あまりが感動のあまり、全員でスタンディングオベーションをします。
でも、そんなに大したものじゃありません。何度か高校生の演劇を観た身としては、まあ、普通です。
その上、その「劇中劇」のラストで忽那汐里演じる「江嶋蘭」が何か絶叫するんですが、「ズルシチョッテンファー」みたいな意味不明のおたけびになっていて、ちょっとまぬけな感じがしました。
それで感動はないでしょう。普通は動揺するだけです。僕は動揺しました。
 
 
しかし犯人自体は最初から判明しています。
いきなり登場する女優「舞利亜」が犯人で、自分で「私が殺した」と独白してます。
ところが映画の画面上、舞利亜の顔は日活ロマンポルノのごとく絶妙に隠されていまして、その正体が判りません。
客に「誰なのだろう?」と思わせる仕掛けです。
 
で、彼女に話しかける映画監督役の前田健が「きみ、あの伝説の劇団、『羅針盤』の一員だったんだって?」と言う。
こちらとしては、「そうなの?」と少し観る気が起きてきます。
あんなに仲良くしてた女子高生4人組が、どうやったら殺し殺されなどという関係になってしまうのかと。
 
 
ここでネタバレ。
観る予定のある人は読まないでください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
彼女は「羅針盤の一員」ではありません。しかもその伏線を後出しで見せるという体たらく。
 
これはミスリードなんてものじゃない。
映画を観れば判りますが、前田健がこの台詞をいうことは、設定上ありえないのです。不可能ではないかもしれないが、常識では考えられません。
この矛盾は勘違いなんかじゃ済まされない、観客に対する安易なウソ、欺瞞です。まぬけはしょうがないですが、欺瞞はいけません。
 
しかもこの話、4年前の事件を解決する物語なんですが、その種明かしを聞いてみたら4年も待つ必要が全くないんです。大事な友達がとんでもない殺され方をして、その証拠もすぐに気づいていたのに4年間も何しとったんじゃいと言いたくなります。
 
 
 
観客は僕を含めて5人。
1人はずっと、あんなに暗い上映室でスポーツ新聞を読んでいました。
僕は映画を観ている時、面白くなってくると前に乗り出すか、うつむいて上目遣いにスクリーンを観る癖があるんです。
しかしこの作品は、座席に深く座ったまま、しっかり真正面で画面を観させていただきました。
 
いろいろ言いましたが、万人受けしないだけかもしれません。ぜひ観に行って下さい。
タグ:movie
posted by tk219 at 10:39 | Comment(3) | TrackBack(0) | 映画・小説・漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ズルシチョッテンファー」wwwww

……いや、すみません。本当にすみません。
Posted by ひゅう at 2011年06月04日 14:42
なんかもう、見たくなっちゃうじゃないですかw
Posted by eko at 2011年06月06日 17:23
ぜひ!!!!
Posted by tk at 2011年06月06日 19:02
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