2011年02月27日

大滝秀治の話。

いきなり大滝ではないのだが。
以前、山田風太郎の話で、庭のスズメというのがあった。

それは自宅の庭に、毎日スズメがたくさん来る。
そこで縁側に立ち、米粒をまいてやる。スズメは喜んで食う。

ある日思いついて、米粒を「バカ」という字に撒いてみた。
するとスズメが、バカの形に群がってついばんでいる……という話である。

これを例えば人が「バカ」の形に並んでも、あまり面白くない。
偶然バカなら面白いが、意識してのバカなら全くだめだ。
スズメが何の意識もなく「バカ」と並ぶから笑ってしまう。




さて、大滝秀治である。

大滝秀治はある日、「犬はアイスクリームを食うだろうか」と思い、庭にいた飼い犬にあげてみた。
すると犬は食うところを観られるのが嫌なようで、それを土に埋めてしまった。

隠れて様子を見ていたら、30分ほどして犬はアイスクリームを掘り出した。
もちろんアイスクリームは地中で溶けている。
犬は割り箸だけになったそれを見て、呆然としていた。
そういう話だった。


さてこういう時、人は「呆然とした顔をした」という。
しかし犬に「呆然とした顔」はない。
犬は「呆然とした顔をした」のではない。ただ「呆然とした」のだ。

つまり「呆然たる者」を演ずるのに必要なのは、「呆然とする」ことであって、「呆然とした顔をする」ことではない。




何やら深い話のような気がするが、私にはよく判らない。
タグ:diary
posted by tk219 at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。