ビルの8F。エレベーターを降りるといきなりテーブルと椅子。
そこは店舗ではなくエレベーターホールなのだが、もうそこも店舗にしてしまえ、といういい意味でアバウトな造りになっている。ただしホールだから寒いので数台の石油ストーブがガンガンに赤くおこっている。
それでも寒いのでEVホール席を避けて店内に入る。
すると、どう見ても元はスナックの店舗をそのまま使っている。
スナックの厨房でバカでかい中華包丁をふるう姿というのは、なかなか不思議な感じがした。
まずは羊肉、牛血管、牛心臓の串焼き。八角(スターアニス)とクミンの香りが強烈。

ここの料理は、満州からモンゴル、ウイグルあたりのものなんだそうです。
メニューを眺めると、確かに遊牧民的なイメージが漂うラインナップ。
戦前、漬け物と味噌汁食ってた日本人が、こんなところへ進出しようとしたのだなあ、すげえなあと単純な感慨を覚える。
だって味噌汁に豆腐入れて、納豆、冷や奴食べるなんて、「大豆の汁に大豆入れて、ごはんに大豆かけて、大豆の塊に大豆ソースをかけて食べて」んですよ。
俺、そんな状態から適応できるかなあ、なんて思いながらムシャムシャ食べる。
東北醤大骨。
要は背骨の醤油煮。680円。これはメニューに載っていない。

骨のまわりについたトロトロの肉を、剥がしながら食べる。
カニ食べてるときと同じで、思わず無言で没頭しました。
で、あまりに食べてるものが肉肉しいので、レバーの炒め物を。
しいたけが妙に美味かった。

味香苑チャーハン。
あんかけがかかってるが、こちらもかなりの八角味。意外と量がある。

どれも安くて量があり、もちろん美味い。
本当は「繭のてんぷら」「干し豆腐の炒め物」あたりも食べたかったが、満腹になったので次回にします。
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