2010年06月06日

iMac登場の頃

本棚から、なつかしい雑誌が出てきました。
Appleが初めてiMacを発表した直後の、「マックピープル(MacPeople)」臨時増刊です。
1998年9月1日号。

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この当時、Appleはスピンドラー時代にめちゃくちゃになった生産ライン、開発ラインをギル・アメリオがなんとか立て直そうと四苦八苦して、そこへジョブズが戻ってはきたものの「Think Different.」という広告キャンペーンでなんとなく頑張ろうとしてるのかな、という時期でした。
それでAppleを乗っ取り返したジョブズが、華々しくiMacを発表するわけです。

こんなの時間的に見て、アメリオがスタートさせたプロジェクトじゃないの?と思うんですが、ぜーんぶ自分の手柄にしてしまうあたり、ジョブズというのは恐ろしいおっさんです。

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マック関連の雑誌全てに言えることですが、伝統芸能のようにあらゆる手管を用いてAppleおよびMacを誉めまくります。
これが非常に楽しい。
iMacの饅頭マウスなんて、誌面では誉めまくりです。
ところがこんなに使いにくい代物はない。実際使ってた私が言うんだから間違いない。手首がつりそうになるマウスなんて、これくらいのものですよ。

ですからマック関連誌で「しばらく使えば馴染む」とか「大きな問題ではないだろう」などという文章がさりげなく書いてあったなら、それはライターか編集のひとかけらの良心というやつで、実際は「使いにくいんじゃ!!」という意味です。

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いろんな人にiMacの印象を聞いてます。
みんなスゲースゲー欲しー欲しーって言ってるんですが、川崎和男大先生だけが「いらない、欲しくない、粗大ゴミ、バカ」と切って捨ててます。
編集部はどういうつもりで川崎先生に聞いたのでしょうか。
実は編集部にも含むところはあったのか、それとも誉めてくれるもんだとばかり思ってたのか。
いろいろ想像させられて面白いです。

で、川崎先生が根本的に何に怒ったかというと、iMacの筐体に使われているポリカーボネイト素材に怒ったわけです。
当時、ポリカーボネイトというのは原材料のビスフェノールAが内分泌攪乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)じゃないかということで、注目を集めていました。
そんなものを、見た目キレーだっつって大量に使うなんて、てめえにはデザイナーとしての良心がないのかと。アホかと。

しかしその後、Appleはポリカーボネイトを使いまくります。

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iMacが色を増やしてリニューアル。最後のブルーダルメシアン/フラワーパワーはさすがに迷走感たっぷりでしたが、それまでiMacは売れに売れてしまいました。

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PowerMacG3とPowerMac G4Cube。
G3の方は当時毎日仕事で触れていましたが、まさに「ただのポリタンク」でした。
これをおちょくって、本物のポリタンクでPCを自作してた人とかいた記憶があります。
Cubeの方はいい感じでしたが、ひび割れとか「勝手に起動」とかで消えてしまいました。

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G4になると、だいぶポリタンク感が消えてます。シネマディスプレイは衝撃的でした。

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大福型iMacと、教育機関向けだったeMac。
ちょうどこの時期、デザインに使う書体がGaramondからMyriadに変わってます。

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やっとポリカーボネイトから離れ、ステンレス素材に走り始めます(現在のAppleはアルミ大好き状態)。


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posted by tk219 at 09:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | なつかしの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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