2009年12月21日

天皇の政治利用とは何か

小沢幹事長、習中国副主席特例会見で「国事行為」論は撤回

民主党の小沢一郎幹事長は21日午後の定例記者会見で、天皇陛下と習近平中国国家副主席との特例会見を「国事行為」と論じていた点について、「憲法で規定している国事行為にはそのものはありません」と述べて撤回した。

そのうえで小沢氏は「憲法との理念と考え方は、天皇陛下の行動は内閣の助言と承認によって、行われなければならない」と述べ、外交要人とのご会見も、内閣の助言と承認に沿って行われるべきとの考えを示した。

また、「天皇陛下にお伺いすれば、(特例会見を)喜んでやってくださるものと私は思っております」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091221/stt0912211532003-n1.htm



太字の部分が、まさに「政治利用」の核心部分です。
分かりやすくご説明いたしましょう。

小沢「天皇陛下にお伺いすれば、(私の政治資金パーティーへの出席を)喜んでやってくださるものと私は思っております」

小沢「天皇陛下にお伺いすれば、(民主党員の応援演説を)喜んでやってくださるものと私は思っております」

小沢「天皇陛下にお伺いすれば、(我が家のトイレ掃除を)喜んでやってくださるものと私は思っております」

小沢氏の台詞自体は、一言一句変えていません。
もしこれらの物言いに対し、当の陛下が文句を言うとする。
天皇「勝手なことを言わないでくれ」と。
ここでまた、小沢氏の言葉を、彼の言った通り一言一句変えずに流用してみましょう。

小沢「君は日本国憲法を読んでるかね? ふん? 天皇の行為はなんて書いてある?」
小沢「国事行為は内閣の助言と承認で行われるんだよ。天皇陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるんだ、すべて。それが日本国憲法の理念であり、本旨なんだ」

天皇「そこまで言うなら、私にだって意見がある。私の考えは……」

小沢(さえぎって)「天皇陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるんだ、すべて!」

全ての行為が内閣の助言と承認によって規定されるのであれば、
それを厳守するかぎり、天皇陛下が意志を表明することはないわけです。
だから宮内庁長官が遠回しに代弁するということが起こる。

小沢「天皇陛下にお伺いすれば、(徴兵制の公布を)喜んでやってくださるものと私は思っております」
小沢「天皇陛下にお伺いすれば、(皇太子の廃嫡を)喜んでやってくださるものと私は思っております」
小沢「天皇陛下にお伺いすれば、(皇居の明け渡しを)喜んでやってくださるものと私は思っております」
小沢「天皇陛下にお伺いすれば、(私への譲位を)喜んでやってくださるものと私は思っております」

何にでも使えるでしょう。
これでこの人の言ってることの無茶苦茶さが分かると思います。

戦前の軍部がよく使った手です。


タグ:diary
posted by tk219 at 17:14 | Comment(2) | TrackBack(0) | 政治社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
厳密に国事行為とは言えないとわかっていたはずなのに明言して、
そのあと撤回して「でもやってくれるはずだよねー?」ってもう、すごいですよね
かの人にとって憲法の規定は関係ない、国事行為とは何かという定義も実は必要ないんでしょうかね
そもそも内閣の一員じゃないのになぁ
どうしてここまでやる必要があるのか……かの人個人の胸の内というか人生の目的のようなものは何なのか、考えだすと不思議です
大陸的な後ろ楯がなければ自分の権力欲は到底満たせないと自身で判断したのでしょうかね
Posted by ひゅう at 2009年12月22日 02:49
親指みたいな顔してからに。実際は小指のツメの垢程度の存在なのに。
小沢幹事長を見ていると、政治家なのに信念も何もない、あるのは権力欲だけというのが分かって悲しくなります。
Posted by 西浦 at 2009年12月27日 18:25
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