2008年09月26日

友の大切さを説く

私は今、十代から両親より「学生時代の友人は大切にせよ」と何度も言われた意味をかみしめています。

それはどういうことなのか?
「大人は大人を注意しない」という現実についてです。

現在、ある人に依頼している仕事があります。仮にAさんとしましょう。
Aさんはパートの仕事もしている主婦の方。
内容は、ある文字原稿の改変作業です。

1,印刷原稿全てをスキャンしてOCRで読み込む。
2,OCRの誤字、不体裁を修正する。
3,あらかじめ決めたルールに沿って単語を置換する。
4,矛盾のないように細部を調整する、というもの。

作業自体は単純なのですが割と時間のかかる内容です。
依頼したのは4月で、〆切は8月末でした。
しかし8月末に絶対その原稿が必要というわけでもなく、一応の目安として設定したまでです。

そして現在……作業は(2)から進んでいません。
およそ1週間に1度、メールが来ます。
「何日もお待たせしており申し訳ございません」から始まり、「今一度お時間を下さるようお願いいたします」に至るまで、20行ぐらいこまごまと言い訳が書かれた長大なメールです。
そして約2週間に1度、原稿データが送られてきます。

全く未完成な代物が。

それで今日、恒例のメールが送られてきました。
要約すると「全体の確認をしていたら時間がかかってしまいました。もうちょっと待ってください」とある。
私は「え?」と思いました。

全体確認、まだやってなかったの?

そこで私はついに、まだやってなかったんですかという返信をしました。
私の目的は仕事を終えてもらうことであって、喧嘩をすることではありません。
ですから何度も書き直して、怒気の見える文を削除し(最初は完全に怒っていた)、いやみを取り去り、丁寧な文体で書いたつもりです。

するとしばらくして返信が。
「誤解を与えてしまったようです」とある。
そしてまた長々と19行(数えた)。

最後の一文。
「あまり作業に関係のないことで言い争いをしていても申し訳な
いので早急に作業を進めさせていただきますことをご了承ください」

はは。ははははは。
早急にって、もう9月末だよ。
しかも、「言い争い」ですか。

課長「山田くん、あの書類、まだかね。もう12時だぞ」

山田「まだです。すいません。あ、お昼行っていいですか?」

課長「きみ、朝の朝礼で10時までにできると言ってただろう。お昼なんて行ってる場合か」

山田「大変申し訳ございません。早々にご指摘いただきましてありがとうございます。課長様のお言葉から、お怒りがあるように見受けられましたので、差し出がましいとは思いつつ、誤解を解くべく申し上げたいと思います。実は今日、私は朝食を抜いておりました。普段はきっちり食べなければ力が出ないタイプであり、それを判っていながら、なぜか朝食を食べないなどという失態を犯しまして、仕事に支障をきたしております。何ともお恥ずかしいかぎりです。そのため今、空腹で倒れそうな次第であることをご報告申しあげなければなりません。また朝10時にはできあがると報告した点につきましても、誤解を与えてしまったようです。10時にできるというのは私が自分の能力を過信していたためで、あくまでもできればいいな、できるかもしれない、という朝の朝礼時点での見解に過ぎませんでした。ですから朝礼におきましても、私は10時にできると思います、と申し上げました。『思います』というくらいでありまして、願望の多く入り交じったお答えをしてしまい、申し訳ありませんでした。いつものことながら、最初からきちんとご説明しておけば、課長様が誤解されるようなこともなかったのに……と歯がゆい思いでいっぱいです。しかし、このような内容の仕事をするのは初めてで、私の拙い頭ではついていかないと言いますか、勝手が分からなかったことも大きく影響し、もう限界だという所まで追い込まれるほどでした。重ね重ね、申し訳ありませんでした」

課長「……(どこから突っ込めばいいのか判らない)。じゃあなぜ、10時の時点でそれを言わなかったの」

山田「申し訳ありません。とにかく今少し、お時間をください。これ以上、言い争いをして課長様にご迷惑をかけるわけにはいきません」

課長「え? 言い争い?」

山田「早急にお昼ご飯をすませ、すぐに仕事に取りかからせていただきたいと思います。それでは、失礼いたします」

課長「おい、待て山田!!」



私はもう返信できませんでした。
「こうすべきだ」とか「ここは間違ってる」とか指摘するのは、相手に向上するチャンスを与えることです。
何度でも、めげずにそうしたチャンスを与えるのは、家族や親友にしかできないことでしょう。
(4月からの5ケ月間ずっとこういうやりとりがあったのだと想像してください)

大人は大人を注意したりしません。
そういうことをしてくれるのは、利害関係のない所で形成された関係の人間です。
みなさん、学生時代からの友人は大切にしましょう。
タグ:diary
posted by tk219 at 19:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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